
普通車MTで新カリキュラムが始まりました。本記事では、気になる新カリキュラムの詳細を解説させていただきます。
<本記事でわかる内容>
・2025年4月からの新カリキュラムの概要
・新カリキュラムでのメリット・デメリット
・新旧カリキュラムの比較
普通車MTで新カリキュラムが始まりました。本記事では、気になる新カリキュラムの詳細を解説させていただきます。
<本記事でわかる内容>
・2025年4月からの新カリキュラムの概要
・新カリキュラムでのメリット・デメリット
・新旧カリキュラムの比較
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ニュース等でも普通車MTが取れなくなるといったような話を耳にすることがあるのではないでしょうか。
果たして本当に普通車MT免許は取れなくなるのでしょうか。
結論から申し上げますと、今のところは普通車MT免許が取れなくなることはないです。 ただし、運転免許制度全体は社会の実情にあわせてAT車偏重の仕組みに移行をしていく方針となっています。
普通車MT免許とは、普通車のMT車(マニュアル車)を運転するために必要な免許です。マニュアル車には、シフトレバーやクラッチがついており、ギアチェンジを手動で行う必要があります。これに対してAT車(オートマチック車)にはシフトレバーやクラッチはなく、ギアチェンジは自動で行われます。
従来からの普通車MTカリキュラムでは最初からMT車に乗って運転を行い一部教習を除きほぼすべての技能教習をMT車を用いて行ってきました。なお、教習時限数は1段階(基本走行)が15時限、2段階(応用走行)が19時限の合計34時限がありました。
今回、警察庁の取り決めのもと普通車MTの技能教習のカリキュラムに変更がありました。
おおまかな流れについて説明すると、新カリキュラムでは基本的に普通車ATに乗って技能教習を進めていきます。そして、普通車ATの通常カリキュラムを終わった後、今までAT限定解除審査で行っていたMT車の場内教習を行いMT車の免許を取得するという流れになります。
このカリキュラムについては警察庁による実証実験のもと安全性に教習の効果についてのデータをもとに実施が決定となったものになっています。
新カリキュラムによって変化するものは①教習時限数と②修了検定、卒業検定です。
教習時限数は、1段階はMT車でもAT車と同じ12時限となります。そして、2段階がMT車は23時限となります。1段階と2段階を合計すると35時限になりますので、従来のものより1時限長くなることになります。
従来のカリキュラムでは、修了検定と卒業検定はMT車で行っておりましたが、基本的に普通車ATに乗って行う新カリキュラムではどちらの検定も普通車ATに乗って行います。MT車に乗れるための試験は、普通車ATでの通常の卒業検定のあとに場内でのMT車での走行で合格すればよいというかたちに変更になります。
新カリキュラムの施行に伴い、今まで免許交付を受けてからしか実施ができなかったAT限定解除審査を交付前にすることができるようになりました。
これによって、新カリキュラム同様にAT車で卒業後にMT車の教習を行い限定解除審査を行い合格すればMT車免許が取得できるようになります。
新カリキュラムとは卒業検定時にMT場内試験を行うものと普通車AT卒業後に限定解除審査を行うものに区別されるため注意が必要です。
新カリキュラムを受講することでの考えうるメリットについてまとめてみました。
①延長のリスクが少ない
②安全運転に集中できる
③途中からMT車への変更が可能になる
普通車ATでカリキュラムの大部分を進める新カリキュラムでは、普通車MTで起きやすい教習の延長リスクが少なくなります。
また、普通車MTだとシフトレバーやクラッチ操作に気をとられやすいですが、最初に普通車ATを運転することで技術的な問題より安全運転に着目して学ぶことができる点がメリットとして挙げられます。
たとえば、最初は普通車AT免許を取る予定だったが、途中で事情が変わって普通車MTを取る必要がでた。そんな場合に今までは免許を取得後に限定解除審査を行う必要がありました。それが、新カリキュラムができてからは普通車ATで卒業後に限定解除審査を行うことができるため免許証の交付を受けるのが今までよりスムーズになりました。
反対に、新カリキュラムのデメリットとして注意するべきに内容についてまとめてみました。
①教習時限が長くなる
②MT車で実際に運転できる時間は短くなる
③費用が高くなる
前述の通り、教習時限は1時限長くなります。じっくり教習をしたい場合にはメリットでもあるのですが、お急ぎで免許を取得したい場合は注意が必要です。なお、卒業までの最短日数は従来のカリキュラムと変わりません。
従来のカリキュラムではほとんどの教習をMT車に実際に乗って行うことができましたが、新カリキュラムでは4時限しか乗ることができません。そのため、実際にMT車に乗る時間自体は短くなるため、MT車に乗って教習をしたいと考えている方は注意が必要です。
新カリキュラムでは前述の通り教習時間が長くなります。そのため、1時限分の教習料金や限定解除審査の料金などは従来のカリキュラムと比べて高くなる傾向にあります。
新カリキュラム施行後の2025年4月以降も従来のカリキュラムで教習を実施することはできます。学校によっては、新カリキュラムを行わない学校や従来のカリキュラムと並行して行う学校、新カリキュラムのみで行う学校と別れてくることが考えられます。
新カリキュラムと従来カリキュラムはこれから実施がスタートするため実際の状況はまだ分かりません。どちらのカリキュラムもメリットとデメリットがあるため、個人の希望にあわせた選択が必要となります。どちらのカリキュラムも免許取得のためのカリキュラムとして認められておりますので、どちらが優れているわけでもないのです。
もし、仕事で免許が必要になるのであれば18歳から取得ができる準中型免許もおすすめです。準中型免許を取得するためには普通車MTで教習を行う時間と準中型車で教習を行う時間があり、より実践的なカリキュラムとなっています。また、準中型免許を取得すれば2tトラックといった仕事で運転する機会が多い小回りのきくトラック車両の運転をすることができます。
本記事の内容を簡単にまとめています。
普通車MT免許を検討されている方のご参考になりますと幸いです。
ポイント① 今のところ普通車MT免許が取れなくなることはない
ポイント② 普通車MTの新カリキュラムがはじまる
ポイント③ 新カリキュラムも旧カリキュラムも卒業すれば普通車MT免許が取れる
ポイント④ どちらのカリキュラムもメリットとデメリットがある
ポイント⑤ 仕事で使うなら準中型免許
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