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MT車に乗れるようになる!?普通車AT限定解除とは?
MT車とは?
MT(マニュアル)車とは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンのギヤを手動で変えることのできるマニュアルトランスミッションを搭載した自動車のことを指します。
最近ではAT(オートマティック)車が普及したため、MT車に出会う機会も減りましたが、スポーツカーや一部のSUV、軽自動車、商用車などでMT車を選択することができます。
2tトラックはMT車では運転できない
平成29年3月の法改正まではいわゆる「2トントラック」にも普通車免許で乗ることができましたが、改正後は準中型の免許がないと乗ることができなくなったので注意が必要です。
MT車の運転方法
MT車は、ドライバーがギアチェンジを手動で行う必要がある車両です。
ギアを操作するためには、ギアシフトレバー(座席の主に左側にあるレバー)とクラッチペダル(運転席の一番左にあるペダル)を使います。
まず、エンジンとトランスミッションを決めるために、クラッチペダルを床にまで踏み込みます。
そして、クラッチを踏んだ状態で、ギアシフトレバーを操作して適切なギアを選択します。
ちなみに、ギア構成は一般的に「H」の形をしています。ギアを選択したら、徐々にクラッチペダルを離していきます。
クラッチがつながると、エンジンのパワーがトランスミッションに伝わります。
アクセルペダルを踏んで車を加速させる際に、同時にクラッチを正しく操作します。
ただし、クラッチを踏んだままアクセルを離すと、エンジンが回転しません。
必要に応じてギアを変えるために、クラッチを踏んでギアシフトレバーを操作します。
また、減速や停止する場合は、クラッチを踏んで適切なギアに変え、アクセルを離してブレーキを使います。
最後に、完全に停車するときは、クラッチを踏んでニュートラル(空振り状態)にし、ブレーキをかけます。MT車の運転は最初は慣れが必要ですが、練習をしながらスムーズに操作できるようになります。
MT車とAT車の違い
MT車とAT車の主な違いについて、
「①切り替え操作の方法」、「②運転のしやすさ」、「③燃費」、「④メンテナンス」の4項目に分けてまとめました。
①切り替え操作の方法:MT車は、運転手がクラッチペダル、ギアシフトレバーを操作する必要があります。反対に、AT車は運転手が切り替え操作をする必要がありません。
②運転のしやすさ:MT車の方が、ギアの切り替え操作が慣れるまで難しい。
③燃費:一昔前は、MT車の方がAT車と比べてエンジン効率が良いので燃費が良かったが、最近では技術革新によってAT車の方が細やかなギア選択が行われるので、AT車の方が燃費が良くなっています。
④メンテナンス:MT車は、クラッチの交換が必要となる場合があります。AT車では特にメンテナンスの必要がないため比較的簡単です。
MT車の運転に必要な免許
MT車を運転するためには、普通車免許が必要となります。
普通車免許にはAT限定免許がありますが、
AT限定免許ではMT車を運転することができないので注意が必要です。
AT限定免許はMT車が運転できないかわりに、取得難易度が低く、料金が安い、必要な時限数が3時限短いといったメリットもあります。
MT車に乗るメリット、魅力
ギヤを直接操作することによって、車をよりコントロールしている感覚を得ることができる。
AT車では味わうことができない人馬一体の感覚がMT車の魅力ではないでしょうか。
低速ギア(加速力の高いギヤ)で低速度でも心地よい加速を感じることができたり、エンジンブレーキで減速時にAT車ではできない感覚を得ることができたりとMT車独自の魅力があります。車の運転技術もMT車の方が必要になるため、趣味で難しいことに挑戦したい方にも魅力的ですね。
実用的なメリットはあまりないですが、車の運転を趣味にしてみたい方にはMT車が運転できることには様々なメリット、魅力があります。
「準中型車」「中型車」「大型車」などの免許を取得する際には、ギヤの切り替え操作が必要です。だから、MT車を運転した経験があるとそれを活かして取り組むことができるという間接的なメリットもあります。
AT限定解除審査について
AT限定免許を取得してからでもMT車に乗れるようになることができます。
AT限定を解除すればよいのです。
AT限定を解除するには、⑴教習所に通う方法と⑵免許試験場で一発試験に合格する方法の2種類があります。
⑴教習所に通う方法
まずは教習所に通う方法です。
教習所に通いAT限定免許を解除するためには4時限の技能教習と限定解除審査を受けなければなりません。
なお、一日に受講できる教習時限は2時限までとなっており、
最短でも2日〜5日くらいの日程がかかります。
料金はおおむね5〜6万円程度です。
⑵免許試験場で一発試験に合格する方法
教習所で講習を受講せずに免許試験場で技能審査を受ける方法(いわゆる一発試験)もあります。
技能審査に合格すれば最短1日でAT限定を解除することができます。一発試験は減点方式です。また、MT車のクラッチのつながる位置は車の種類によっても異なるため、車の運転に慣れている方でも難しいと言われています。
料金は、高知県では2,850円(手数料1,400円+試験車両代1,450円)がかかります。
一発試験を受ける場所によって異なります。
AT限定解除がある車種と料金について
また、AT限定解除は普通車だけではなく他の車種でも受けることができます。
それでは、AT限定解除ができる車種と料金について見ていきましょう。
AT限定解除ができる車種と料金
車種 | 教習時限 | 料金の目安 |
普通車AT | 4時限 | 5万円程度 |
準中型5t限定AT | ||
中型8t限定AT | ||
小型自動二輪AT | 4時限 | 4万円程度 |
普通自動二輪AT | 3~5時限 | 4~5万円程度 |
大型自動二輪AT | 5~8時限 | 5~8万円程度 |
準中型5t限定AT・中型8t限定ATのAT限定解除を教える指導員に必要な資格
準中型5t限定AT及び中型8t限定ATのAT限定を解除する場合の教習を行うためには指導員にはそれぞれ「準中型」「中型一種」を教えることのできる指導員資格が必要です。教習は普通車の車両を用いて教習を行います。
まとめ
AT車とMT車の免許。どちらを取得するか迷われる方も多いのではないでしょうか。最近の車はAT車が多いとはいえ、MT車にもメリットや魅力があり悩みどころですよね。今回の記事でご紹介させていただいた「AT限定解除審査」を利用することもできます。とりあえずAT限定免許を取得して慣れてきたらMT車にチャレンジしてみるなんてことも可能になります。
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